マンションを買うにあたって住宅ローンを借りたのだけれど、その時に思ったことわかったことを書き留めておく。 結論としては住宅ローンは絶対にネット銀行で借りるべきだ。なお、3000万円を30年変動で借りたから金額はそのへんの条件での話である。
費用の種類について
実際に借りてみるまでよく知らなかったのだが、住宅ローンにはいろいろとコストがかかる。金利は勿論だが、保証料と事務手数料がかかってくる。これが結構大きくて馬鹿にならないのだ。
金利について
まずは金利から。今現在、ネット銀行の住宅ローン金利は0.5%とか0.4%台だったりととても低い。リアル店舗の銀行でも条件によってはかなりの低金利を引き出すことはできるが、それでもネット銀行には絶対に及ばない。大体 0.1ポイント程度高くなると思っていればいい。これはそのまま支払総額に影響する。40万円ほど違ってくる。
リアル店舗の銀行では条件や審査によって貸出条件が変わってくる。それにより0.5%だったり0.6%だったりするのだが、給与振込口座にしろだとか、指定のクレジットカードを作れだとか条件を付けてくるのである。さらに勤務先、勤続年数の他、物件の属性も影響する。あまり古い中古物件には長期のローンを出したがらない。リアル店舗銀行はそういう場合には全国保証を噛ませてくる。リスクを丸投げする代わりに金利は少し高くなる。
繰り返しになるが、自分の属性がいくら良くてもネット銀行の金利のほうが低い。給与振込の必要もない。これが事実である。
保証料について
住宅ローンには保証料という謎の費用が数十万円かかる。借入れている金額に対して毎月かかる費用という名目なのだが、それはつまり金利のはずで、二重課金そのものである。しかもあろうことか借入時に一括払いすることになっていて輪をかけて意味のわからない悪しき商慣習である。当然ながらネット銀行はこの保証料を取らない。ネット銀行は健全である。
そして保証料には気をつけなければいけない点がある。毎月かかるはずの費用をなぜか一括払いしているので、繰り上げ返済をするとその分だけ保証料が返ってくるのである。これがどうして気をつけないといけないのかというと、驚くことに返ってくる時に振込手数料を取られるのだ。
自行での貸し出しであればここは問題ないのだが、全国保証が挟まっている場合は保証料は全国保証から返金される。この際に振込手数料を取られてしまうのだ。1ヶ月や2ヶ月の繰り上げ返済をしてしまうと、返ってくるはずの保証料の数割に当たる金額が振込手数料に消えてしまうことになる。とんでもない話である。
生命保険料や事務手数料について
保証料以外にも費用はかかる。団体信用生命保険料や事務手数料である。このへんもネット銀行がずっと安い。合計額は楽天銀行の場合23万円安かった。
提出書類について
住宅ローンを借りるのに一番面食らうのは、住民票を出せとか所得証明を出せとか納税証明を出せとか言われることである。何度も役所に足を運ばないといけない。本当に面倒くさい。私もだんだん嫌になってきてもう即金で買うかとも思ったくらいである。実はこのような書類関係についてはネット銀行も同じで、店舗に直接持ち込むか郵送するかの違いだけである。
どちらが楽かだが、労力はネット銀行のほうがかからないように思う。 店舗の場合は日時を予約して出向くことになるが、これも役所詣で同様に面倒くさい。郵送で済むならそのほうがいいだろう。
ネット銀行のデメリット
デメリットはほぼないが、あえて言うならば担当者の顔が見えないだとか、急いでくれない、みたいなところだと思う。私の場合は楽天銀行は地銀よりも+1ヶ月ほど融資まで時間がかかると言われた。ネット企業なんてそんなもんだと思うし、スケジュールに余裕があれば何ら問題はない。